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8.放射線ホルミシス療法の効果 - 脳疾患
「医師も認める!! 健康&美容の最新療法 ホルミシスの力」監修 川嶋朗 東京有明医療大学教授
脳疾患の代表的な病気としては、「パーキンソン病」と「アルツハイマー病」が挙げられますが、いずれの病気にも、活性酸素が大きく関わっています。
パーキンソン病は、脳が出す指令がうまく筋肉に伝わらず、なめらかな動作ができなくなってしまう病気です。50~60歳代で発症することが多く、日本人の約1000人に1人がこの病気にかかっているといわれています。
筋肉への指令は、脳の「黒質」とよばれる部分の神経細胞で作られる神経伝達細胞「ドーパミン」によって伝えられます。脳の神経細胞はそもそも、加齢とともに減っていくものですが、パーキンソン病にかかると、黒質の神経細胞が普通の人よりも早く減ってしまい、そのためドーパミンも減ってしまうのです。
一方、アルツハイマー病は、脳内でタンパク質異常が起こって神経細胞が壊れ、脳が次第に委縮していく病気です。
病気が進むにつれて知能や身体の機能が衰え、最終的には、日常生活を送ることさえ困難になります。高齢者の認知症の最も一般的な原因であり、ほとんどの場合、60歳以降に初めて症状が現れます。(中略)
パーキンソン病もアルツハイマー病も、病気を引き起こす原因は明らかになっていませんが、黒質や海馬は、活性酸素に弱いと考えられています。さらに、「活性酸素病」ともいえる生活習慣病が、アルツハイマー病の発症リスクを高めているといわれており、リポフスチンの原因も活性酸素にあると考えられています。
このように、脳の病気や障害に関しても、活性酸素が深く関与しており、放射線ホルミシス療法によって抗酸化酵素を増やすことが、その治療や予防において重要だといえます。
※出典:ホルミシス臨床研究会編「医師も認める‼ 健康&美容の最新療法 ホルミシスの力」