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1.放射線ホルミシスとは何か? ー 適度な線量は安全である
「医師も認める!! 健康&美容の最新療法 ホルミシスの力」監修 川嶋朗 東京有明医療大学教授
「放射線」という言葉を聞いたとき、おそらく多くの人が「絶対に浴びてはいけないもの」「健康を害するもの」といった、ネガティブなイメージを抱くのではないでしょうか。
特に東日本大震災後、「放射線の危険性」に注目が集まったため、放射線に対し、恐怖心や警戒心を抱いている人もいるでしょう。(中略)
しかし、放射線は、実は身のまわりに、ごく普通に存在しています。宇宙からは放射線が降り注いでいますし、大地や海、川にはさまざまな放射性物質があります。そして空気や、日常的に口にする飲食物にも放射性物質が含まれています。(中略)
また世界には、きわめて自然放射線の線量の強い地域が存在します。たとえばブラジルのガラパリの海岸の自然放射線は最高で年間6ミリシーベルト、ちゅごく広東省揚江県の場合は年間6.4ミリシーベルトです。ところが疫学的調査では、陽江県の年間死亡率、ガン死亡率ともに、放射線が弱い地域のそれを下回っているという結果が出ています。
なお、放射線の世界的権威であるフランス医学アカデミーのモーリス・チュビアーナ氏は、研究の結果、「自然放射線の100万倍の放射線下においても、細胞はDNAを修復することができ、自然放射線の10万倍以下であれば、細胞修復やアポトーシス(個体を守るため、DNAに異常が生じたりした細胞が自殺すること)が働くため、人体にはなんの問題も起こらない」と結論づけています。
このように、放射線はひじょうに身近な存在です。適度な線量であれば、決して怖がる必要はないのです。
※出典:ホルミシス臨床研究会編「医師も認める‼ 健康&美容の最新療法 ホルミシスの力」